ドローンとは

ドローンとは、無人で遠隔操作や自動制御によって飛行できる「無人航空機」の総称をいいます。

「無人航空機」で定められる機体は、飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船と様々なタイプが存在しており、皆さんがよく見るタイプは「回転翼航空機」にあたります。
元々はラジコンから派生したこともあり、ラジコン飛行機、ラジコンヘリ、ラジコン飛行船といったものが該当します。

今、話題となっている無人航空機は、「マルチコプター」といわれるものになり、回転翼航空機の部類になります。
通常のヘリコプタタイプのものを「シングルローター」と呼び、回転翼が複数あるタイプを「マルチコプター」と呼んでいます。

このマルチコプターは、複数の回転翼とGPS・コンパス・3軸ジャイロというセンサーを搭載することで、制度の高い位置確保(ホバーリング)が可能となります。
それに合わせ、カメラを常に水平を保つジンバルを組み合わせることにより、安定した動画やブレの少ない写真の撮影が簡単に撮影できるようになりました。

今では、カメラも4Kに対応した動画が取れるほど高解像度化してきており、高画質な写真や動画を撮影することが可能です。

また、マルチコプターの回転翼の枚数により種類分けされることがあります。
羽が4枚のクアッド、6枚のヘキサ、8枚のオクタといった感じで種類わけすることができます。

ドローンの構造

ドローンは、ラジコンです。
実際に機体があり、それをリモコンから無線でコントロールします。
ラジコン同様、送信機を使用しドローンを操縦します。

そのため、ドローンは機体と送信機がセットになった形で取り扱われます。
現在は、ドローンに搭載されたカメラの映像をリアルタイムで送信機へ送り、ドローンの視点を確認することができるようになっており、別途タブレットなどを接続し映像を表示できるようにした状態で運用するのがスタンダードとなってきています。

機体側は、送信機から信号を受信するアンテナと受信機が搭載されており、送信機からのコマンドを受け取りリアルタイム画像を送信します。

受信機は、ドローンの挙動を制御するためのフライトコントローラー(FC)に接続され、このFCが複数枚のプロペラを回すためのモーター制御し、上昇や下降、前進や後退といった動作を実現します。

また、受信機からは、ジンバルといわれるカメラの向きなどを制御するために機器にも接続が行われており、プロポからカメラの制御をすることが可能となっています。

ドローンの運用

ドローンを運用するには、注意しなければならないポイントがあります。

  • 電波障害
    先にも書きましたが、ドローンは送信機からの指示により動作します。 送信機と機体はデジタル2.4GHz帯域の電波を使用し通信を行います。 そのため、電波の届く範囲までしか飛行させることはできません。 ドローンを運用する際は、この電波がとても重要になります。 本体と送信機の通信ができなくなると、機体のコントロールができなくなってしまいます。 デジタル2.4GHz帯域で通信しておりますので、外部からの電波障害は受けにくくなっておりますが、まれに高圧電線、パラボラアンテナ等で障害を受ける事も予想されます。
  • 離着陸場所
    ドローンは空を飛行するため、離着陸のスペースが必要となります。
    地表面に突起した障害物が無い場合は2m×2m程度の安定した平らな面を確保して離着陸させる必要があります。
    通常、乗用車2台が駐車出来る場所が有れば離着陸可能だとお考え下さい。

  • 雨や霧、雪
    ドローンは精密機器です。また飛行をする際にモータを使用します。
    これらは水に弱いため、雨天や霧、雪が降るような天候では飛行させることができません。
    撮影日に天候が悪くても、「大丈夫だろうと」飛行させることは落下のリスクを増やし、結果、他人や他人の財産に損害を与えてしまう可能性が出てきます。
    撮影現場で飛行直前に中止や天候回復待ちを余儀なくされることがあると思いますが、安全のため重要なことと考えてください。
  • 風による飛行障害
    風は目に見えなく、山や建物、あるいは地表面の熱などの影響を受け、部分的に急激な上昇成分をもったり、急激な下降成分を持ったりと飛行の障害になる場合が多く見られます。
    通常の撮影の場合、地上での最大風速が5m/sを超えた場合、安全限界とし作業を中止する場合が有ります。
    また、大きなビルの隣や、切り立った崖等の横で風の流れが予想以上に不安定な場合、別の角度から撮影するか中止するかの判断を現場でご相談させて頂く場合も有ります。

  • 許可を受け飛行可能となる場所や条件
    及び下記図の空域を飛行する場合には事前に認可を受ける必要が出てくる可能があります。
    手続きには10日前後かかりますので、早めにご相談ください。

    [1]  空港などの周辺の上空空域
    [2]  人口集中地区の上空
    [3]  150m以上の高さの空域
    [4]  日中(日出から日没まで)以外の飛行
    [5]  目視(直接肉眼による)範囲外での飛行
    [6]  人(第三者)又は物件(第三者の建物、自動車など)との間に30m以上の距離が開けられない飛行
    [7]  祭礼、縁日など多数の人が集まる催しの上空での飛行
    [8]  危険物を搭載した飛行
    [9]  物を投下する飛行
    スカイハイでは、[2]、[5]、[6]の北海道内の1年包括での許可を取得しており事前の申請は不要となっています。